私が新卒で就いた仕事はIT企業の
テクニカルサポートでした。
当時はまだ今よりもIT市場が未成熟で、
製品の不具合もクレームも、それに対応するサポート体制も
お世辞にも良いとは言えませんでした。
終わらない不具合、果てしなく生み出されるクレームに
みんなが疲労困憊していた時、
私の同期がこんなことを言いました。
「あなたはいいよ、(クレーム処理に)向いてるから」
え?
彼女の言葉はつまり、
「クレーム処理に向いてる人は、向いていない私よりも
(受けている)ダメージが少ないからいいじゃん」
「あなたはできるからいいじゃん」
「私は向いてないのに」
という気持ちだったんでしょうね。
私は相当カチンときてこう返しました。
「向いてる向いてない関係ないでしょう、
誰だって嫌なのは同じだけど」
彼女は私の不快な返答に気づかなかったのか、
ヘラヘラと笑いながら同じセリフをくりかえしました。
20年近く経った今でもこの会話を思い出せるほど、
私はこの発言に腹が立っていて。
確かに、傍から見たら私はクレーム処理に
「向いてる」ように見えたのかもしれません。
「上手に」対応していたのかもしれません。
でも、向いてるんじゃーないんですよ。
毎日毎日、指先の爪が真っ白になるまで
湧き上がる怒りを抑えてクレーム対応をしていたのは
それが仕事だったから。
出来るから「いい」んじゃない。
出来てるから「人より平気」なわけじゃない。
仕方ないからやってるだけで、
私だってあなたと同じように、死ぬほど我慢をしてるんだ。
できるからいいじゃん、じゃぁない。
嫌なものは嫌なんだ。
この仕事で抑え込んでいた
怒りと我慢が核爆弾並みに膨れ上がっていただけに、
彼女の発言への怒りもすさまじかったわけです(^^;
こんな下地があったからなのか、
私はスピリチュアルによくありがちな
こんなセリフが大嫌いです。
「(あなたが抱えている人生の困難は)
あなたが自分で設定して生まれてきたんですよ(゜▽゜」
で?
だから、何?
その次に続くセリフはなに?
「自業自得でしょ」?
「だから頑張ってネ」?
「自分で決めたんだから仕方ないじゃん」?
「だから大したことないんだって、ヘーキヘーキ!
」
とでも言うつもりか?
確かにその通りなのかもしれない。よね。
理屈で考えたらね。
でも、このセリフを能天気に言い放つ人には
私は本当に不快になります。
だってそのセリフ、
目の前で通り魔に我が子を殺された母親に
面と向かって言えるのか?
生まれついてのハンディキャップや、
怪我や病気で毎日体の不自由や激痛と戦っている人に
笑顔で言い放てるのか?
DVでボコボコに殴られて鼓膜が破れたり
骨折したりしてる奥さんや子供に
「その人生はあなたが自分で選んだんですよ」と言えるのか?
もし自分が同じ目にあったとしたら。
自分が打ちのめされている最中に
そんなこと言われたらどう思う?
ちょっと考えたらわかるだろうに。
スピリチュアルな価値観に傾倒している人間は、
(勿論私も含め、だけど)
どうも頭でっかちになりがちで、
理想論を掲げるのが得意。
世の中の仕組みを全部わかってまーす、
なんて神様気取りになるのも楽しいしね
まぁそんなわけで、
人の気も知らないで
当事者と同じ体験をしていない人間が
したり顔で評価する(または説教してくる)ことは、
私の逆鱗に触れる地雷になっています。
本人が辛い思いしてるんだから
他人がデリカシー無いこと言うなってことですよ
それでも。
「それはあなたが自分で設定したことなんだ」
説を使いたいのであれば、
そうだなぁーーー
「だから、ホントに限界ギリギリでもう耐えられん、て思っても、
それでも切り抜けられるレベルで設定されてるはずだから、
それを信じてもう少し進んでみよう。
絶対にいつか乗り越えられる日が来るから」
と付け加えるかなぁ、私だったら
(いや。。。やっぱりそんでもそんなこと
言わないだろうなあ(--; )
あ。
「自分で設定したっていうんだったら
やっぱやーめたー って投げちゃうのも自由だよねぇ~
投げちゃってもいんじゃなーい?(鼻ホジー」
と、言うことはあるかもしれん(笑
だって自分の人生、何を選択するかは自分の自由だもん。
その代り、選択したものを
自分の責任で受け止めなきゃいけないけど。
覚えてもいない過去のいきさつを持ち出してくるより、
今の自分が何を設定するのかを決めることの方が
よっぽど自分の人生と向き合ってるってことになるよね
続く。
テクニカルサポートでした。
当時はまだ今よりもIT市場が未成熟で、
製品の不具合もクレームも、それに対応するサポート体制も
お世辞にも良いとは言えませんでした。
終わらない不具合、果てしなく生み出されるクレームに
みんなが疲労困憊していた時、
私の同期がこんなことを言いました。
「あなたはいいよ、(クレーム処理に)向いてるから」
え?

彼女の言葉はつまり、
「クレーム処理に向いてる人は、向いていない私よりも
(受けている)ダメージが少ないからいいじゃん」
「あなたはできるからいいじゃん」
「私は向いてないのに」
という気持ちだったんでしょうね。
私は相当カチンときてこう返しました。
「向いてる向いてない関係ないでしょう、
誰だって嫌なのは同じだけど」
彼女は私の不快な返答に気づかなかったのか、
ヘラヘラと笑いながら同じセリフをくりかえしました。
20年近く経った今でもこの会話を思い出せるほど、
私はこの発言に腹が立っていて。
確かに、傍から見たら私はクレーム処理に
「向いてる」ように見えたのかもしれません。
「上手に」対応していたのかもしれません。
でも、向いてるんじゃーないんですよ。
毎日毎日、指先の爪が真っ白になるまで
湧き上がる怒りを抑えてクレーム対応をしていたのは
それが仕事だったから。
出来るから「いい」んじゃない。
出来てるから「人より平気」なわけじゃない。
仕方ないからやってるだけで、
私だってあなたと同じように、死ぬほど我慢をしてるんだ。
できるからいいじゃん、じゃぁない。
嫌なものは嫌なんだ。
この仕事で抑え込んでいた
怒りと我慢が核爆弾並みに膨れ上がっていただけに、
彼女の発言への怒りもすさまじかったわけです(^^;
こんな下地があったからなのか、
私はスピリチュアルによくありがちな
こんなセリフが大嫌いです。
「(あなたが抱えている人生の困難は)
あなたが自分で設定して生まれてきたんですよ(゜▽゜」
で?
だから、何?
その次に続くセリフはなに?
「自業自得でしょ」?
「だから頑張ってネ」?
「自分で決めたんだから仕方ないじゃん」?
「だから大したことないんだって、ヘーキヘーキ!

とでも言うつもりか?
確かにその通りなのかもしれない。よね。
理屈で考えたらね。
でも、このセリフを能天気に言い放つ人には
私は本当に不快になります。
だってそのセリフ、
目の前で通り魔に我が子を殺された母親に
面と向かって言えるのか?
生まれついてのハンディキャップや、
怪我や病気で毎日体の不自由や激痛と戦っている人に
笑顔で言い放てるのか?
DVでボコボコに殴られて鼓膜が破れたり
骨折したりしてる奥さんや子供に
「その人生はあなたが自分で選んだんですよ」と言えるのか?
もし自分が同じ目にあったとしたら。
自分が打ちのめされている最中に
そんなこと言われたらどう思う?
ちょっと考えたらわかるだろうに。
スピリチュアルな価値観に傾倒している人間は、
(勿論私も含め、だけど)
どうも頭でっかちになりがちで、
理想論を掲げるのが得意。
世の中の仕組みを全部わかってまーす、
なんて神様気取りになるのも楽しいしね

まぁそんなわけで、
人の気も知らないで
当事者と同じ体験をしていない人間が
したり顔で評価する(または説教してくる)ことは、
私の逆鱗に触れる地雷になっています。
本人が辛い思いしてるんだから
他人がデリカシー無いこと言うなってことですよ

それでも。
「それはあなたが自分で設定したことなんだ」
説を使いたいのであれば、
そうだなぁーーー
「だから、ホントに限界ギリギリでもう耐えられん、て思っても、
それでも切り抜けられるレベルで設定されてるはずだから、
それを信じてもう少し進んでみよう。
絶対にいつか乗り越えられる日が来るから」
と付け加えるかなぁ、私だったら

(いや。。。やっぱりそんでもそんなこと
言わないだろうなあ(--; )
あ。
「自分で設定したっていうんだったら
やっぱやーめたー って投げちゃうのも自由だよねぇ~
投げちゃってもいんじゃなーい?(鼻ホジー」
と、言うことはあるかもしれん(笑
だって自分の人生、何を選択するかは自分の自由だもん。
その代り、選択したものを
自分の責任で受け止めなきゃいけないけど。
覚えてもいない過去のいきさつを持ち出してくるより、
今の自分が何を設定するのかを決めることの方が
よっぽど自分の人生と向き合ってるってことになるよね

続く。
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